桜の季節
啓也くんは急に笑いながら、
「嘘だよ。冗談冗談。」
って言いながら、私の頭を、ポンポンってしてきた。
!?
な、なんで??
啓也くんは、私の目を見てて、その後、チラッと直樹の方を見て、教室を出ていった。
私には、何がなんだか、わからない。
直樹を見ると、怒っているような、悲しいような、そんな顔をしていた。
今さっきの2人の会話に、何があったの?
私は、ただ直樹を見つめるだけしかできなかった。