桜の季節





私、辛くて、いつの間にか、そこら辺にあった曲がり角をまがって、走った。











私より先に歩いていたけど、気付いて追いかけてきてくれるよね?






そう思い、立ち止まり後ろを振り向く。

















私だけなの?





期待してたのは、私だけなの?














後ろには、誰もいなくて、夏なのに少し冷たい風が、私の髪をなびかせる。










私1人だけが走って、ばかみたい。

















しかも、ここ………どこ?














この歳で迷子とか………ただ笑うしかないでしょ…。













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