桜の季節



「ふ~…きもちぃ…。」



私は、髪も体も洗って、お湯のたまった浴槽に入っていた。











もう出よ……。



ザバッ…。







立ち上がった時、
















「茜~~?俺も入っていい~?」



モザイクがかかったガラスのドアごしに、直樹が私にしゃべりかける。






私は、また浴槽につかって、言った。



「だ、だめ!」






「そんな事言っても、もう、服脱いじゃった。」



そう言いながら、ドアを開ける。






私は、慌てた。



「ちょっ………!」



「慌てちゃって~。茜、かわいすぎ。」



そう言いながら、体や髪を洗っていく。










あつい………。
のぼせちゃうよ……。





そう思っていると、洗い終わった直樹は、浴槽に入ってきた。












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