拝啓、青空になった君ヘ。
ある日、海斗はこういった。

「ひかる・・・俺、死ぬのが怖い・・・」
「俺は人一倍弱い。だから、死ぬのが誰よりも怖い。自分がいなくなるのが・・・・・・・・・怖い」

震える海斗。
うちはそっと抱きしめる。

「大丈夫だよ。海斗は・・・海斗は、絶対死なない・・・」


その夜、うちは寝なかった。
強く強くうちを抱きしめる海斗。
息を殺して泣いている。




海斗は絶対死なない。


ずっと、思ってた。



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