君想い。
「いってきます・・・」
キッチンにいる母に
ボソッとつぶやいた。
「いってらっしゃい!」
大きな明るい声が
返ってきた。
・・・はぁ・・・。
中山 愛理
それが私の名前。
胸の位置までの黒色の
ストレートの髪。
勉強は普通、運動オンチと普通より下で何も取り柄はないし、平凡の生活を
送っている。
150㎝と小柄なのが
またまたコンプレックス。
聖和私立高校に通っている。この辺じゃ私立高校は少ないから制服が目立つこともあり、有名な高校だ。
春にこの学校に入学した。
青い空がどこまでも
続いていて、白い雲が
流れている。
雲に乗ってどこかに
行けたらいいのに・・・
そう考えながら
学校に向かって歩いた。