君想い。
「・・・かっこいい・・・」
隣で顔を真っ赤にして
ボソッと言う夏帆。

まさか・・・?
私がぶつかった人のことなのかな・・・。

「どっ・・・どっち?」

「えーっ!黒髪の方!」

よ・・・よかったぁ・・・
って・・・好きじゃないんだから私に関係ないから!

「やばい!一目惚れ!あれ、2年生だよね!」

はい・・・?
一目惚れ?
マジですか。
夏帆は好きになったら
トコトン行くタイプ。
いやぁ・・・やばいぞ。

「今日の昼休み、探しに行こうね!」

語尾にハートが付くぐらい甘い高い声で言う夏帆。
顔がほんのり赤くなっていて・・・。
そんな夏帆を断れずに、
「うん」と答えた。


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