君想い。
それから授業なんかあっという間に過ぎ、帰り道には夏帆と昼休みのことを話した。

あの黒髪の人は、
龍さんと幼なじみで
ずっと仲が良いこと。

黒髪の人の名前は浩平さんということ。

夏帆が浩平さんを好きになったということ・・・

夏帆はニコニコしながら
話してくれた。

「あとねぇ、メアドももらったの!!」
「えー!すごーい」
「愛理は?」
「ま・・・まだ・・・。」
「明日来るんでしょ?その時に貰いなよ!」
「え・・・」
「好きなら早く発展させなさい!」
「まだ好きとか・・・」
「ううん、絶対愛理は龍さんが好きだよ。」

・・・何を根拠に言ってんの。
私があの人を?
チャラチャラしてる
あんな人を?
まぁ確かに?
ドキドキはしたけど
そんなのただ異性だったからに違いない。



・・・好きなんかじゃない。



そう思いながら
夏帆から目線を校門に
移した。
< 9 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop