夏恋―NATSUKOI―
慌てて立ち上がろうとすると、暑さのせいか、立ちくらみがした。


「夏子!」



でも、倒れず彼が支えてくれた。

「休憩しよっか?」


私は彼の言葉通り、近くのパラソルの下で休憩した。

彼が海の家に連絡を入れてくれて、しばらくの休憩時間をもらう。



「ごめんね、私のせいで?」

「いいよ、俺、さぼりたかったし♪」


彼は笑ってくれた。

私もつられて笑顔になる。


「夏子、あの…」

「ん?」

「まだ、元カレ引きずってる?」

「―え?」

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