夏恋―NATSUKOI―
サプライズ
部屋に戻り、相変わらずの沈黙。

だけど、今日はどこか違った。


私が眠りにつく瞬間―

扉を開ける音がした。


隣のベッドには彼の姿がない。



ベランダに出てみると…

「佐藤くん?」

「…夏子」


佐藤くんが少し切なそうに夜の海を眺めていた。

「…綺麗だね」

「うん…夏子。散歩行かない?」

「今から?!」

「うん、二人には内緒で?」

「行きたいっ!」


決めました。私、この瞬間で告白を決意しました。

かなわないけど…告白だけはします。

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