夏恋―NATSUKOI―

夏恋

「夏子っ！！」「枝里っ！！」


圭と侑汰くんが同時に飛び出してきた。

そして、二人組に立ち向かう。


「二回も夏子に手、出したな？」

「…ひいっ！すいませんでしたっ！」



男たちはまたもや、いとも簡単に逃げ出してしまった。

私は安心した。


隣では泣き崩れる枝里を、侑汰君くんが優しく抱きしめていた。


「ちょ…圭？」


さっき、男たちが掴んだとこと同じ場所を掴んで、休みの海の家へと入って行った。


止まると、振り返って私を強く、でも優しく抱きしめた。


「圭？」

「ごめん、夏子。俺の身勝手な嫉妬で…」

「？嫉妬？」