私はこの宙を何よりも尊いものだと信じます。
部活@体育館とグラウンド
時は経ち、12月になった。もう宗樹と半年くらい経つ。
もちろんあれから一回も喋っていない。
私にはもぅ、気になる人が出来ていた。
「はいっ!!」
声を出しパスを受け取る。
私にパスしたのは同じバスケ部の先輩でメガネナルシの英浩先輩…。
…ともう一人。同時に気になっていたのは、
これまた同じ部活の優斗…。でも優斗は学校にあまり来ない。
この二人の事好きって言ってた時期が合ったけど、
今良く考えると本当に好きだったのかがわからない。
”恋に恋する”って良く言うけど、これがそうなのかなって思った。

2年生になりクラス替えで親友の唯と同じクラスになった。
「唯~!!やっとクラス一緒だねぇ☆念願がかなった~!!」
「そうだね、これから1年よろしくねっ多架!!」
私たちはハイタッチして一緒に教室に入っていった。
男子のメンツもそんなに嫌な奴はいない。
担任の先生も学校で一番甘い先生でクラス皆で喜んでいた。
特に何もないまま6月になり、体育祭のシーズン到来!!
女子の種目はバスケ。バスケ部がクラスで一人だった私は熱を入れていた。
そんなある日、私は唯と喧嘩した。
理由は馬鹿らしい事。どちらかが謝れば済む事だったけど、
プライドが高い私からは謝る気なんかサラサラなくて…
気づいたら体育祭本番になっていた。
「よっしゃー!!2位にはなるぞっ!!」
色々あって仲良くしてた、千春、萌、紗奈と意気込んで始まった体育祭。
優勝候補の2組には同じバスケ部の日和と美穂がいるし、
1組には裕香がいる、3組には春華がいる。
そこにめり込んで入って2位になる事が私のクラスの目標。
「多架、パス渡すからねっ!!」
同じクラスでスポーツ神経がイイ千春が私に言った。
信用される事は結構嬉しい。
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