私はこの宙を何よりも尊いものだと信じます。
1組、3組には何とかなんとか勝てた。
問題はラスト2組…。
『お願いします!!!』
試合が始まって、まず先制ゴールを決めたのは日和。
ジャンプボールで負けてそのまま掴んだボールを日和がレイアップで決めた。
負けないようにシューターの千春にボールを回して、
負けずとシュートを決めた。
あっと言う間にAチームの試合が終わった。
点差はそれほどない。でも、次のBチームには経験者がいない。
点差が10開いてしまった。
続くCチームには私が入って他には動けないメンツだらけ…。
最悪だった…。結果は負け。やっぱり優勝は出来なかった。
午後になって始まったのはリレー。
先に1年、2年、3年の順にクラスリレー。
次に私がでるベストリレー。結果は3位だった。
総合では2位。
優勝こそ出来なかったけど、いい思い出になった。
『ありがとう。』
何人に今日この言葉をかけられただろう。すごく心が温かかった。
無事、体育祭も終わりあっと言う間の夏休み…。
唯とは仲直りしないまま入ってしまった。
「あぁー…暇ぁ…」
これが夏休みの口癖。
大体午前中に部活が合って午後はフリーで夜に塾の夏期講習。
斜め後ろに居る唯が気がかりでムカついた。
「ねぇ…かっちゃん!!コレわかんない~。」
かっちゃんとは私が一番好きな理数系の先生の事で優しくて教え方上手で本当学校の先生と変わってもらいたいぐらい。
いっつもかっちゃんと居て気まずいのを流していた。

夏休みが終わり秋になった。

これといって好きな人は出来なかった。
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