私はこの宙を何よりも尊いものだと信じます。
「康介ー!!お前ちゃんと掃除しろよっ!!」
掃除場所…。本当は教室なんだけど、唯がいるのが嫌だったから、
ヲタ友の翼と同じ調理室の掃除になった。
「えーメンドイ。」
近くにいた尚紀に抱きつきながらイチャついていた。
「ホモかぁーお前ら(笑)」
最近は充実した学校生活を送っていると思う。
「んー尚チャン大好きっ!!」
「キモイっ、康介やめろ!」
『アハハハハ』
掃除場所の皆が皆笑った。楽しかった。
いつの間にか私はこの自由な世界を持っている康介に惹かれていた。
「ねぇ、康介って好きな人いないの~??」
「ん~真季チャンかな(笑)」
真季とはとなりのクラスにいるうちの学校の色んな意味でのマドンナ。
素晴らしい肉体とメガネで残念な顔は学校の中で知らない人はいないと思う…。
皆はからかうのが好きだったらしく…
「マジでー??康介趣味悪いね…」
「マジな訳ないじゃん!俺好きなのは他中だよ。」
「えー嘘~!!んじゃ、隣にするんなら誰がイイ?」
「んとー2号車の前から2番目の人の隣。」
なんと私だった…。あえて笑ってごまかしたけど、本当は嬉しくて…。
多分顔真っ赤だったと思う。
部活の皆に康介の事を好きな事を伝えた。
皆、応援してくれた。

ある日の練習場所がバド部と合同で体育館を使う事があった。
私は練習なんかよりも目が康介をずっと追っていた。
「告っちゃえば??」
春華が私に言った。自分から告白なんてした事がない私は思いっきり首を横にふった。
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