私はこの宙を何よりも尊いものだと信じます。
「じゃあ、ウチが言ってもいい??」
半ば笑いながら私に言った春華にムカついたけど、
頼れる人がいなかった私は
「どっちでもいいよ。」
「じゃ言ってくんね?」
「ん。」
気が進まなかったけど、悠は言ってしまった。
「多架ー!!良いって!!康介付き合ってくれるってよ~??」
私は唖然した。付き合ってくれるって思ってなかったから…
初デートは日本の三大火祭りの私の県でも有名な祭り。
仲直りした唯と康介と康介の部活友の和樹と行った。
「雨やんで良かったよね~」
「そうだねぇ」
私と唯が平凡な話をしている。
燃える松明をみながら和樹はいきなり言った。
「俺の松明の方が…」
「言わせねぇよ!???」
唯が止めに入った。和樹は下ネタ好きだ(笑)
初めてまともに話したのが今日初めてだったけど、結構打ち溶けられそう♪
「ねぇ、康介~玉こん買いに行こうっ」
「いいよっ!!行こうか…。」
笑顔で答えてくれる康介が嬉しい。
でも、この行動から私には後悔が生まれた。
屋台が並ぶ方に歩いていると隣のクラスの子たちがいた。
「やっほ~♪」
軽く挨拶してきて私も「やほ~」って返す。
「そういえばさぁ康介~!!」
「何~??」
「私の好きな人ばらさないでよね~??」
「はぁ~??言うにきまってんじゃん??」
彼女の私を放置して話し始めた。最初はしょうがないなって思ってたけど、
10分15分と時間は過ぎていく。
「―――っ…」
涙が出てきそうになった。

< 18 / 25 >

この作品をシェア

pagetop