私はこの宙を何よりも尊いものだと信じます。
途中で康介の家の方にあるセブンにまわった。
「多架、自分の好きなの買っていいよ?」
「えー!!悪いからいいよ??」
「俺奢る事めったにないんだから、奢らせろよ(笑)」
「だってお腹すいてないし…」
嘘…本当はめっちゃお腹すいてる。けど、康介に迷惑かけたくなかった。
「まじで?んじゃチョコ買ってやるよ、多架好きだろう??」
「うん、好き。ありがとう。」
チョコを買ってもらってまたゆっくり歩き始めた。
しょうもない話を進めていると康介の家についた。
「でっか!」
私の康介の家を見た第一発言。
本当におっきくって、流石、農業やってる家だなぁ…って思った。
「そうか?」
笑いながら私を部屋まで案内してくれる。
「ここ俺の部屋。ベッドにでもすわってて?」
漫画の棚に散らばった服。あとは…部活の道具。
康介はバド部で…、うん、バドやってる姿はかっこいい!!
本当、バド部の中で一番カッコいいと思う(笑)
「ちょっと昼飯作ってくるね。」
そう言ってセブンでかったカップラーメンを持ってキッチンに向かった。
ちょっとして階段を駆け上る音が聞こえた。
「ただいまっ」
カップラーメンを片手にきた康介が面白くって大爆笑した。
「いただきます。」
美味しそうにラーメンを食べる康介を見てるとこっちまで幸せになって来た。
この人の彼氏になれたんだぁ~って改めて実感した。

でも、私は康介の事好きでも…
康介は私の事好きにはなってくれなかったね…
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