私はこの宙を何よりも尊いものだと信じます。
***多架side***

一週間が経ち無事弟のインフルエンザにかかることもなく学校に行ける事になった。
久しぶりの学校…まぁ、康介に会えるのが楽しみだった。
でも、朝のあいさつから康介の様子が変…
あいさつは返してくれたけど、いっつも私から目を逸らすの…。
やっぱり、一週間たっちゃったら私の事どうでもいいのかな…

何も話さなくなって約一カ月経った今日12月25日…
本当だったら一緒に過ごすはずだったクリスマス。
クリスマスプレゼントも買った…。だけど、結局あげないで終わっちゃったね…
『DEAR 康介
やっぱり、康介は私の事好きじゃないよね?知ってたけど辛いな…まぁ、だから別れよう?短い間だったけど、ありがとう』
これは考えて考えてやっと書き終わった手紙。
これでもありがとうの気持ちと大好きの気持ちを詰め込んだつもり…。
そしてこの手紙を塾が一緒で康介と同じ部活の足野クンに渡してもらうことになった。

私の康介との別れは最初っから決まっていたのかもしれない…。
だって、私も諦められたから…
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