ファーストラブ
「おはよぉ~~」

ガラガラッと大きな音を立てて

ゆかといい勝負の笑顔が似合う女の子が入ってきた。

「あ!!愛羅~こっちおいで~」

ゆかは愛羅ちゃんという子を手招きした。

髪の毛がふわふわした栗色で低めで緩めのツインテール

目がくりくりして可愛い子だった。

「何~?この子新しい友達~?どこの子~?」

「うん!あきちゃんって言うのえっとどこの子?

うちも聞いたことなかった」

二人の可愛い子に囲まれ明らかにきょどっている私は

一生懸命喋ったと思う。

「東京…だよ」

二人は顔を見合わせて

「マジ?」

と声を合わせて聞いてきた。

「マジ…です」

「すっご~~~~~いいいなぁ~ってことは

あきりん109とか行きまくり?」

あきりん??いやまぁそれはいいけど。

「何々~?東京に住んでたの?」

今度は運動が得意そうな爽やかな2人が来た。

「うんまぁ」

この2人はさっき私とゆかが話す前に一緒にいた子たちだった。

「いいなぁ~」

「有名人とかに会えたりする?」

すごいなぁここって私の想像以上に田舎なんだな…

「運が良ければね」

「うち高原美里なんかみんなからは美里姉さんって

言われてるけど何て呼んでもいいから」

美里姉さん…なんかわかるなぁ姉御肌な感じがする。

「あたしは渡辺りおだから…りおでいいよ!」

「野中亜樹だよ!あきって呼んでね」

そういえば由香にはあきちゃんって呼ばれてた…

まぁいっか
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