ファーストラブ
「ねぇねぇあきりん!彼氏いる?」

愛羅ちゃん…なんて唐突な…

いたらね。ここに来るのもすごく嫌がったと思うよ…。

友達とはなんとか泣かずに大丈夫だったけど

中学校で好きな人なんていなかったからね。

「いないよ。今までもずっと」

「「ぇえ?????」」

なにもみんなで驚かなくても…

私は少しボロッちい机の淵をいじった。

指に木の破片みたいなものが刺さった。

「なんだよぉ…」

「本当にいないの?」

美里姉さん何が言いたいのですかネ…

ていうか話してるのに

一生懸命破片抜いてる私ってバカだな…

「あき可愛いのに~ねぇ?」

りおがみんなに同意を求めながら

首をかしげた。

「ねぇ~」

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