なみだ
いつものように、
僕たちは券売機で
食券を買い、
カウンターのおばさんに
渡した。


彼女は
『食欲がないから‥』と、オレンジジュースしか
頼まなかったので、
僕もウーロン茶だけを
頼むことにした。


彼女が
『私に気を遣わないで
下さい‥』と言ったので、

僕は
『実はちょっと
夏バテ気味なんだ‥』と、
もっともらしく 笑って
答えた。




僕たちが飲み物しか頼まなかったので、
おばさんは すぐにトレーに並べ、出してくれた。



「ごゆっくり どうぞ」


「ありがとうございます」


トレーを受け取り、
僕たちはいつものように
窓際の席にへと歩いた。
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