なみだ
僕に驚いたのか、
それとも
安心してくれたのか、

彼女の小さな肩は
ただ静かに
僕の腕の中に
抱かれていた。



「僕は‥
君のことが好きだ‥。
だから‥、
僕を君の傍に
居させくれないか…?」


「でも‥私…!?」



彼女の声は震えていた。

それは
彼女自身が
一番 自分の体のことを
分かっていたから‥。



だから、
彼女は僕に
ずっと ウソをついていたのかもしれない。

そして、
自分自身にも‥。
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