なみだ
お昼の時間になり、
僕たちは図書館の隣にある食堂へ行った。
入口にある券売機で、
僕はカレーライスを
彼女はオムライスを
それぞれ選び、
カウンターにいるおばさんに食券を渡した。
「はい、カレーライスと
オムライスね。
出来たら、この番号で
呼ぶからね」
おばさんから
『5番』と書かれた
番号札を受け取り、
僕たちは窓際の席を選んで向かい合うように座った。
そして、
「改めて、
自己紹介しないとね」
と、前置きしてから、
僕たちはお互いに自己紹介を始めた。
「僕の名前は瀬良 優輝。
真丘美術大学の1年です」
「私の名前は天海 莉緒。
歳は16…、あっ、でも‥来月で17になります」
少し照れたように、
彼女は笑った。
「来月、誕生日なんだ。
っていうと‥
じゃー、今は高2?」
「えっ…、あ……」
僕がそう訊くと、
彼女は少し困ったように
視線をずらした。
「(マズイ…!!)」
瞬間的にそう思った僕の頭から、血の気が引いていくのを感じた。
##### 嫌われた…!!! ####
そう思っていた僕の耳に、彼女の声が聞こえた。
「そうですね‥。
通っていればですけど…」
少し悲しげな顔で、
彼女は僕に笑ってくれた。
嫌われずに済んだコトに
安堵しながらも、
彼女の悲しそうな顔に、
少しだけ胸のあたりが
苦しくなった。
##### 一体、彼女に #####
##### 何があったの #####
###### だろう…? ######
僕たちは図書館の隣にある食堂へ行った。
入口にある券売機で、
僕はカレーライスを
彼女はオムライスを
それぞれ選び、
カウンターにいるおばさんに食券を渡した。
「はい、カレーライスと
オムライスね。
出来たら、この番号で
呼ぶからね」
おばさんから
『5番』と書かれた
番号札を受け取り、
僕たちは窓際の席を選んで向かい合うように座った。
そして、
「改めて、
自己紹介しないとね」
と、前置きしてから、
僕たちはお互いに自己紹介を始めた。
「僕の名前は瀬良 優輝。
真丘美術大学の1年です」
「私の名前は天海 莉緒。
歳は16…、あっ、でも‥来月で17になります」
少し照れたように、
彼女は笑った。
「来月、誕生日なんだ。
っていうと‥
じゃー、今は高2?」
「えっ…、あ……」
僕がそう訊くと、
彼女は少し困ったように
視線をずらした。
「(マズイ…!!)」
瞬間的にそう思った僕の頭から、血の気が引いていくのを感じた。
##### 嫌われた…!!! ####
そう思っていた僕の耳に、彼女の声が聞こえた。
「そうですね‥。
通っていればですけど…」
少し悲しげな顔で、
彼女は僕に笑ってくれた。
嫌われずに済んだコトに
安堵しながらも、
彼女の悲しそうな顔に、
少しだけ胸のあたりが
苦しくなった。
##### 一体、彼女に #####
##### 何があったの #####
###### だろう…? ######