初恋の向こう側
サヨナラは言わせない
年が明けると、受験生の俺達は益々忙しくなり、一月から本試験に挑む奴等もいて、余裕なんて全く失くなっていった。
俺等の中で一番先に試験があったのはオサ。
東京の私大を本命にしてる愛莉に合わせ、オサも都内の大学を志望していた。
二人に続いたのは俺。
滑り止めの県内の私大を受け、ヒロも同じく県内の短大、四大と続けて受験した。
最後に試験があったのは、俺の本命である県内の国立大だった。
3月7日。
その合格発表の日、俺達四人は久しぶりに学校近くのファミレスに集った。