初恋の向こう側

部屋に入ってすぐに携帯の充電を始めた。

線を繋いだまま確認すると、オサとヒロからの着信履歴があった。

オサは四回で、ヒロは一回だけだった。留守電はきっとオサからだろう。

内容はわかりきっているので聞かない。メールも入ってるけど読む気になれない。

異常なくらい疲れを感じていた。


今日はバイトも休みだ。

今はただ、余計なことを考えず眠りたかった。

起きたらシャワーを浴びて、それからオサに電話しよう。

他のことはその後でいいや。

崩れ落ちるようにベッドに体を預け、そのまま目を閉じた。


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