溺愛女神様―青空の瞳―


何なんだろう、この無駄に整った男は―――

レイはエドガーと距離を取るためベッドの端に寄った

「俺の名前はエドガー・アバンス」

「神山レイです」


警戒していたにも関わらず、相手が名乗ったことにより、つられるように名前を口にするレイ


「カミヤマ?変わった名だな」

「いや、それ苗字です。名前はレイ」

「ミョウジ…?よく分からないが名前はレイだな」


変な名前といえば、目の前の彼の名前…日本のものじゃないな

まあ、見た目からして日本じゃないけど―――そこまで考えてレイは再び元の疑問を思い出す

「ここは何処ですか?」

「ファンス王国だ」

「何処ですか、それ…日本からどれくらい離れてるんです?」

「ニホン?そんなもの聞いたことないな」

心臓がどくりと跳ねる

「エドガーさん。それ…冗談ですよ、ね?」

「いや、本当だ。」


ここは国どころか世界ごと違うんだ―――そもそも、事故に合って国を飛ぶこと自体おかしな話しだ

というか、天国だったりして――天国にもそれぞれ国とか存在してて自分はその中からこの何とか王国に来てしまったのでは……




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