溺愛女神様―青空の瞳―
次元を越えて
「えーと………」
私――神山 レイは目の前の状況に非常に混乱しています
何故なら、私の前には見知らぬ男の寝顔があるから
金の髪が顔にかかっているものの、綺麗な顔立ちであることだけは明確である
誰?この人………
と思いながらまじまじと顔を眺める
そして、ハッとしたように上体を起こす
今、気づいたがここはベッドの上らしい―――しかも、自分まで横になっていた
辺りを見回すと金色の装飾品などとにかく豪華な部屋だった
ベッドには天蓋までついている
すごいなぁ、初めて見た…こんな豪華な部屋―――感心したように息を漏らす
……………………………
そうじゃなくってここ何処ですか…!?
「こういうときは状況の整理だよね」
レイは呟くように言って、先程までのことを思い返す