運命

最低

裕二と付き合ってもうすぐ3ヶ月。
この3ヵ月間恵子のこと以来何も無い。
でもあの日・・・。
それはあの夏。私はいつもどおり教室で裕二を待っていた。
ガラッ。裕二かな?振り返るとそこには喋ったことの無い男子が立っていた。
とそのとき、
「お待たせー。ゴメン遅れて。・・・って夏姫、誰?」
「えっ知らない」
「あのっすいません。佐倉夏姫さんですよね?ちょっとお話が・・・」
「じゃあ彼氏も一緒でいい?」
「や、俺でとくよ」
「あ・・うん」
裕二が出ていき、しばらく沈黙が流れた。

「で話って何?」
「俺、佐倉さんのこと好きなんだけど」
「ゴメン」
「俺同じ2年だけど、1年のときから見てるんだぜ?あいつより俺のほうが絶対佐倉さ んのコト好きなんだよ!」
「無理!私は裕二のことが好き!他の人のことなんて見れない!・・・・んっ・・・」
いきなりキスされた。この人・・・怖い!!

「最低!離して!」
その声に気づいたのか、裕二が教室に入ってきた。
「夏姫に何やってんだよ!!」
バキッ。裕二が彼を殴った。
「いくぞ、夏姫」
「うん・・・。」
大好きだよ裕二。私たちはきっと大丈夫。そう思っていた。
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