ふうせん
「よっし。
お弁当だっ!
めぐるー、食べよー。」
「そだね、食べようか。」
2人が会話していると
「まぜてー。」
と、パタパタと走ってくる
ゆるいパーマの子。
「カズハも入れてよぅ。」
彼女は瀬戸和葉。
勉強は苦手だが、
オシャレはすきで
ミディアムの髪は
ウェーブがかっている。
パッチリした目は
少し茶色。
和葉をみて
ビックリした若菜が聞く。
「あれ?
あんたいつきたの?」
「えへへ、今だよー。
ん?若菜、寝てた?」
「え?何で?」
和葉が若菜のおでこを
つついた。
「おでこ、あとついてる。」
「うそー?
うあ、ほんとだ。
めぐる言ってよー。」
鏡を見ながら
めぐるの方をむいた。
「え?
あんた前髪パッツンだから
わかんないよ。」
若菜の寝あとを見ながら
あはは、とめぐるは笑った。
「ねー、食べよー。
おなかすいたぁ。」
「食べよかぁ。」
彼女たちは
お弁当を持って
屋上に向かった。