君を想う
運命・・・?


お兄ちゃんは どこか


悲しい顔をしていた


最近 そんな顔ばかりしてる


すると お兄ちゃんは立ち上がった


「ごめんな? 麻美・・・」


「・・・」


「本当の事 言ったら・・・


お前がそんな顔するって


思ったんだ


父さん達は お前が20(はたち)になったら


言うつもりだったらしいけど・・・」


お兄ちゃんは そう言いながら


少し俯いた


私は立ち上がって お兄ちゃんの前に立った


「・・・そんな顔 しないでよ」


「・・・麻美」


私は お兄ちゃんにキスをしていた


私のせいで そんな顔しないで


「お兄ちゃんの事・・・好きだよ?」


そう言って 抱きついた


「・・・み? 麻美!?」


「へ?」


さっきの事を思い出していたら


咲帆ちゃんが目の前に立っていた


「ぼーっとしてるけど・・・


本当に大丈夫!?」


「あ・・・うん」


そう言いながら 苦笑いをした
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