君を想う
好きじゃない・・・でもそれは


「・・・あいつさ 中学の時から


冷めてる所があって


告られても 断ってたんだよ


でも 麻美ちゃんが転校して来て


変わったんだ」


「え?」


変わった?


「笑うようになった」


「・・・」


「朔哉は ずっと笑わないで


何考えてるのかわかんない奴でさ・・・


麻美ちゃんと居る時は 


笑うようになったんだよ」


三神君は そう言いながら


私を見た


「それだけ麻美ちゃんの事が


好きだって事だよ」


「・・・三神君」


朔哉君の気持ちを・・・


無駄にしてしまった


だけど 今更どうすればいいのか


私でもわからない


「麻美? 亮介?」


振り返ると 朔哉君が立っていた


どうしよう・・・


「あとは2人で話せよ?」


そう言って 三神君は廊下を歩いた
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