君を想う
ただでさえ 麻美は可愛いから


って なんか俺 親みたいだな・・・


「・・・でも」


「ほら行くぞ!」


ガシ


麻美の手を引いて 玄関を出た


学校を出て そのまま歩く


勢いで手を繋いちゃったけど


これからどうすればいいんだ?


「・・・朔哉君」


「え?」


「手・・・痛い」


「あ・・・悪い」


俺は麻美の手を離した


そんなに痛かったかな?


少し力入れ過ぎたか?


「昨日は・・・ごめんね?


心配かけちゃって」


そう言いながら 俯く麻美


「別に・・・いいよ」


帰りたくなさそうだったし


だからって俺の家に泊める訳にも


いかなったから


だから 香坂に電話した


「・・・ここで大丈夫」


「でも・・・」


「家 近いから・・・じゃあね?」


そう言って 麻美は歩き出した
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