君を想う
わかってないのは 私の方なの?


そう思うと少しだけ


寂しくなった


「・・・俺はお前が悲しむのは


見たくないんだ」


「お兄ちゃん・・・」


お兄ちゃんの気持ちが 


痛いぐらい伝わってきた


「・・・もう謝らないで?」


悲しい顔を見たくないのは


私の方だよ・・・


いつも 心配してくれて


「そろそろ・・・父さん達が


帰って来る時間だから帰るか?」


そう言って お兄ちゃんは


ベンチを立った


私は頷いて ベンチから立って


お兄ちゃんと公園を出た


家に帰ると 電気が付いていた


「ただいま」


「お帰り 麻美・・・」


お母さんが リビングから出てきた


私は 靴を脱いで階段を上がる


部屋に着くと ベッドに


横になった


胸に手を当てると ドキドキ言っていた


こんな気持ちになるなんて・・・
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