君を想う
朔哉君は 授業中ずっと


机に伏せて寝ていた


バイト・・・忙しいのかな?


「さ・・・朔哉君?」


肩を揺らして 起こしても


起きない・・・


「ほっときなさいよ」


咲帆ちゃんは 呆れながら


そう言った


「でも・・・」


「お昼になれば 起きるから


次 科学だから行こう?」


「・・・私 ちょっと遅れて行く」


朔哉君1人には・・・出来ないし


「わかった 先生には


言っておくね?」


咲帆ちゃんは そう言って教室を出た


他の人達も 教室を出て行く


私は机から 科学の教科書と


ノートとペンケースを出した


キーンコーン・・・


授業が始まる予鈴が鳴った


2人きりの教室って・・・どうしよう


「さ・・・朔哉君?」


恐る恐る声をかけた


でも・・・起きない


机に伏せて 寝てる・・・


どうしようかな?
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