君を想う
「亮介がさどうしてもって・・・


女の家に男1人だと嫌だってさ」


なんか誤魔化してるように


言ってるかな?


「・・・そっか」


「ああ・・・」


また黙ってしまった


てか なんで会話が少ないんだよ


「あの・・・ここでいいよ?」


「あのさ・・・いつ行くんだ?」


「え?」


麻美はキョトンとした


顔をしながらそう言った


「お前ん家」


「・・・今度の日曜だよ?」


なんか 複雑そうな顔してるな


本当は 来て欲しくないのか?


「・・・無理すんなよ?」


「無理なんてしてないよ?」


そう言って 笑った


俺には 無理して


笑っているように見えたんだ


「じゃあ・・・ね?」


そう言って 手を振った


このままじゃ・・・ダメな気がした


「麻美!」


「え?」


俺は 麻美の手を掴んだ
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