君を想う
「・・・熱はないな」


そう言って 倉崎君は


私から離れた


ドキン ドキン・・・


「あ・・・うん 


授業始まっちゃうから・・・」


私は 早歩きで教室に向かった


席に着いて 胸に手を当てる


まだ・・・ドキドキしてる


「麻ー美! おっはよー!」


咲帆ちゃんが声をかけて来た


「あ・・・おはよ 咲帆ちゃん」


「? どした? 


なんか元気ないけど・・・」


「そんな事ないよ?」


いつも通りにしてなきゃ・・・


ガタ


ドキン


隣を見ると 倉崎君が座っていた


昨日・・・私 キスされたんだよね


それに・・・さっき


顔近かったし・・・


思い出すだけで ドキドキしてしまう


そうだ 昨日勉強


教えてくれたのに


お礼・・・言ってない


タイミングがないな・・・


「・・・み? 麻美?」


「え?」
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