君を想う
「あ・・・いらっしゃい」


ガチャ


「あらー よく来てくれたわね!


どうぞ上がって?」


お母さんが出て来て 


明るい声でそう言った


「おじゃましまーす!」


皆は靴を脱いで 上がった


どうしよう・・・


「それにしても デカイ家だよねー


ビックリしちゃった!」


咲帆ちゃんは きょろきょろしながら


そう言った


「・・・うん 私の部屋行こう?」


そう言って 私は皆を


自分の部屋に案内した


昨日 掃除したし・・・大丈夫だよね


「へぇー ちゃんと片付いてるね」


「あ・・・うん 座って?」


なんか・・・恥ずかしいな


引っ越して来てから 誰かを


呼ぶ暇なんてなかったし


「麻美? どうかした?」


「え?」


「さっきから暗いし・・・もしかして


私達が来たの迷惑だったとか?」


咲帆ちゃんは 少し不安そうな顔で


そう言っていた
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