君を想う
声のする方を見ると 咲帆ちゃんが


不思議そうな顔をしていた


「大丈夫? 何かあった?」


「・・・なんでもない」


ただ・・・ドキドキする


「麻美」


ドキン


声をかけられた方を見ると


倉崎君が立っていた


「・・・何?」


「ちょっと・・・いいか?」


え?


ガシ


突然 腕を掴まれて


教室を出た


どこ・・・行くの?


その前に・・・何?


連れて来られた場所は 


階段のおどり場だった


「あの・・・倉崎君?」


「・・・昨日 ごめん」


え?


「その・・・あんな事して」


もしかして・・・私が怒ってると


思ってるのかな?


「あ・・・大丈夫だよ


気にしてないから」


本当は 少しだけ気になっていた
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