君を想う
しばらくして 家の近くに着いた


「じゃあ・・・またな?」


そう言って 繋いでいた


手を離した


ズキン


少し・・・寂しいな


もう少しだけ 手を繋いでいたかったな


ぎゅ


「麻美?」


朔哉君の袖を掴んでしまった


「・・・」


「どした?」


ドキン ドキン・・・


恥ずかしくて 顔を上げる事が


出来ない・・・


いつの間に こんな風に


ずるくなっちゃったんだろう?


「・・・麻美?」


「あ・・・ごめんね?」


そう言って 手を離す


何やってるんだろう?


どうして・・・こんな・・・


「じゃあ・・・また明日ね?


今日は本当にごめんね?」


朔哉君から離れて 家に向かって


歩き出した


ドキン ドキン・・・


胸に手を当てるとドキドキ言っていた
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