君を想う
「麻美」


家の前で お兄ちゃんに


声をかけられた


あ・・・そうだ


迎えに来るってLINE来たんだっけ?


怒られる・・・


そう思い 目を瞑った


「お兄ちゃん ごめんなさい」


「? どうして謝ってるんだ?」


「・・・迎えに来るってLINE


したのに・・・私 破っちゃったから」


「気にしてないよ」


ゆっくり目を開けて お兄ちゃんを見た


「・・・お兄ちゃん」


「俺 怒ってないから・・・」


そう言って 笑った


「本当にごめんなさい」


「もういいよ それより


顔色悪いけど・・・大丈夫か?」


「うん・・・ちょっと疲れたのかな?」


私は苦笑いをした


お兄ちゃんは 心配そうな顔で


私を見る


「・・・大丈夫か?」


「平気だよ? 家に入ろう?」


明るくそう言って 家のドアを開けた


靴を脱いで 自分の部屋に向かう


ベッドに倒れるように横になった
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