君を想う
そして・・・放課後


俺は香坂と麻美の家に向かっていた


正直 深い意味とか・・・ない


心配なだけだ


しばらくすると 麻美の家に着いた


香坂は緊張している


「何やってんだよ?」


「だって・・・もし麻美のお兄さんが


出たらどうしよう」


ピンポーン


俺は そわそわしている香坂をよそに


インターホンを押した


「ちょっと・・・朔哉!」


ガチャ


出てきたのは 麻美だった


「咲帆ちゃん・・・と朔哉君?


どうしたの?」


麻美はカーディガンを肩に


羽織っていた


「お見舞いに来たの!


ねぇ・・・お兄さんは?」


「お兄ちゃんなら・・・コンビニだけど」


その言葉に 俺はほっとした


でも 香坂の方は少し


残念そうな顔をしている


「あの・・・待ってる?


もうすぐ帰って来ると思うけど」


麻美がそう言うと 香坂の顔は


明るくなった
< 243 / 513 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop