君を想う
結局 俺と香坂は


麻美の家に入った


リビングに通されて ソファーに座った


麻美はお茶を入れている


「大丈夫か?」


「うん・・・お兄ちゃんが


少し大袈裟なの


昼休みからでも行けたのに・・・


今日は休めって」


まぁ・・・わからなくもないけど


麻美はお茶の入ったカップを


俺と香坂の前に置いた


「ただいま」


「あ・・・帰って来た」


ガチャ


俺は立ち上がった


「おじゃましてます! あの・・・


麻美が休みだって聞いて・・・


心配になって・・・」


香坂は 俯きながらそう言っていた


顔・・・赤いし


「・・・そっか 悪かったね


心配かけて


麻美 お前はもういいから


部屋で休みなさい」


「でも・・・」


「また倒れたら どうするんだ?」


兄貴がそう言うと 麻美は


少し暗い顔をしてリビングを出た
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