君を想う
迷惑かけてばかりだった・・・


知らない内に 咲帆ちゃんの事も


傷付けていたから


「・・・香坂はそんな奴じゃないよ


それは お前がよく知ってるだろ?」


知ってる・・・


咲帆ちゃんは 友達だから


「教室・・・行くか?」


「・・・うん」


私は 朔哉君に支えられながら


屋上を出た


「麻美・・・」


教室に着くと 咲帆ちゃんが


声をかけて来た


謝らなきゃ・・・


咲帆ちゃんは 少し悲しい顔をしていた


「・・・咲帆ちゃん 私


咲帆ちゃんの事・・・悲しませて


ごめんなさい」


頭を下げて 謝った


許してくれなくてもいい・・・


「・・・こういうの ダメなんだよね」


「え?」


顔を上げると 咲帆ちゃんは


笑っていた


「麻美 さっきは酷い事言って


ごめんね?」


笑いながら そう謝っていた
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