君を想う
許して・・・くれるの?


「許してくれるの・・・?」


だって・・・私


「友達でしょ? でも・・・


朔哉から聞いた時は


ちょっとショックだったけど」


「咲帆ちゃん・・・」


「ほらな? こいつはこういう奴だから」


そう言って 朔哉君は私の頭を撫でた


ドキン


いたずらに笑う朔哉君の笑顔に


ときめいてしまう


「あ! 麻美 照れてるー!


可愛いー!」


咲帆ちゃんは いつものように


私に笑ってそう言った


「・・・もう!」


でも・・・これでよかったのかな?


咲帆ちゃんは どんな思いだったんだろう?


お兄ちゃんの事・・・好きなのに


その気持ちは 私だってそう


優しくて カッコよくて・・・


昔から自慢のお兄ちゃんだったから


考えなきゃいけないよね


朔哉君の事や咲帆ちゃん・・・


そして お兄ちゃんの事も


迷惑かけたくない・・・


だから もう少しだけ・・・


考える時間を下さい
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