君を想う
謝っても 遅いかもしれない


だけど・・・


「謝るなよ・・・てか


謝るのは俺の方だから」


「え?」


「・・・妹として見れなくて


ごめんな?」


そう言って お兄ちゃんは


私の頭を撫でた


昔から・・・この瞬間が好きだった


「・・・でも 俺は麻美の事


好きだからさ」


「うん・・・」


わかってる・・・


好きだって事・・・わかってるよ


「そんな顔すんなよ?


俺は お前の笑ってる


顔が好きなんだから」


「・・・ごめん」


謝っても 謝りきれないぐらいだった


お兄ちゃんの事・・・大好きだから


「私・・・着替えて来る」


そう言って お兄ちゃんから離れて


リビングを出た


ごめんね・・・お兄ちゃん


こんな妹で・・・


私の勝手な想いのせいで


こんな事になるなんて


いつになるか・・・わからないのに
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