君を想う
・・・数日後


教室で購買で買った


パンを頬張っていた


お兄ちゃん・・・元気なかったな


「・・・み? 麻美!?」


「え?」


声のする方を見ると 咲帆ちゃんが


不思議そうな顔で私を見ていた


「どうかした?」


「あ・・・なんでもないよ」


「そう・・・? ねぇ!


今日放課後さ どっか行かない?」


そういえば・・・最近


咲帆ちゃんと出かけてないような


気がする


「あ・・・うん!」


「麻美 放課後残れよ?」


ドキン


朔哉君が そう言って声を


かけて来た


「え?」


「このまえの数学の小テスト


点数良くなかっただろ?


俺 担任から教えてやれって


言われてんだよ」


あ・・・そうだった


忘れてた


「・・・咲帆ちゃん ごめんね?」
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