君を想う
そう言いながら 息を整える麻美


「そろそろ帰るか・・・」


「・・・うん」


鞄を持って 俺と麻美は


教室を出た


それにしても・・・なんで


ドキドキすんだよ


「外・・・暗いね?」


「あ・・・ああ」


空は 薄暗かった


玄関に着いて 靴に履き替えて


学校を出た


スマホを出して 時間を見ると


6時半を表示していた


「あの・・・朔哉君・・・」


「え?」


「・・・なんか ごめんね?」


突然 謝ってきた


なんで謝るんだよ・・・?


「なんで謝るんだよ?」


思っていた事を 言ってしまった


麻美が悪い事をした訳じゃないのに・・・


「なんとなく・・・?」


そう言いながら 首を傾げた


なんとなくって・・・


「あのさ・・・どっか行かないか?」


「え?」


もう少しだけ 麻美と一緒に居たかった
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