君を想う
お兄ちゃんの1番は・・・私


本当にそう思ってもいいのかな?


それは・・・妹として?


それとも・・・


なんて考えてもわからなかった


ほんの一瞬・・・朔哉君の事


思い出した


無駄にしちゃったから・・・


せっかく告白してくれたのに


どうして 私の気持ちは勝手で


わがままなんだろう?


家に着いて 靴を脱ぐ


「・・・ただいま」


聞こえない声で そう言って


2階の自分の部屋に向かった


私・・・バカみたいだよね


自分の事で こんなに悩んで


周りの人を傷付けて・・・


自分が良ければ それでいいなんて


少し古い考えをしてた


胸が少し・・・痛い


目頭が熱くなっていくのが


わかった


泣きそうなんだ・・・


でも 今泣いたらお兄ちゃんが


絶対に心配するから


だから・・・泣かない


泣いちゃ・・・いけないの
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