君を想う
・・・次の日・廊下


私はお兄ちゃんの番号とLINEのIDを


書いた小さい紙を


咲帆ちゃんに渡した


「ありがと! 麻美」


「・・・うん」


なんか 少し複雑だった


何 話すんだろう?


「あの・・・」


「麻美ちゃん 咲帆ちゃん


おはよ」


亮介君が後ろから声を


かけて来てビックリした


「あ・・・おはよう」


「じゃあありがとね?」


そう言って 咲帆ちゃんは


笑ってどこに向かった


「何?」


「あ・・・なんでもない」


誤魔化すようにそう言って笑う


でも 気になってしまった


何を話すんだろう?


そればかり・・・


「麻美?」


ドキン


声をかけられた方を見ると


朔哉君が立っていた


落ち着かなきゃ・・・
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