君を想う
心の中は どうしてこんなに


まだ複雑なんだろう?


目の前が歪んでしまう・・・


目頭が熱くなる


私・・・泣きそうなんだ


「ちょっと・・・大丈夫?」


「・・・うん 少し寝不足みたい


保健室行くから 鞄・・・お願いね?」


咲帆ちゃんに鞄を預けて


廊下を歩いた


泣いている顔を 誰にも


見られたくない・・・


そんな気持ちがいっぱいだった


私は 保健室とは逆方向に向かって


歩いていた


屋上に・・・向かっていた


ねぇ・・・私 今まで何やってたのかな?


お兄ちゃんの気持ちを 


無駄にしたくないよ


ガチャ


屋上のドアを開けると


朔哉君がフェンスに寄りかかっていた


どうしよう・・・


「あ・・・麻美」


ドキン


思わず視線を逸らしてしまう


まともに朔哉君の顔が


見れないよ・・・
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