君を想う
「あれ? 麻美・・・」


教室に戻ると 咲帆ちゃんが


ビックリした顔をしていた


「早退したんじゃないの?」


「あ・・・えっと」


また なんて説明したらいいのか


わからなくなっていた


席に着いて 鞄から教科書を出す


「麻美ちゃん」


声のする方を見ると 亮介君が


少し真剣な顔で私を見ていた


「何・・・?」


「朔哉とまた何かあったの?」


ドクン


「・・・なんで?」


「あいつ最近・・・ちょっと


変だから


麻美ちゃんの事 好きだって


思ったんだけど・・・」


それは・・・間違いじゃない


私が朔哉君の気持ちを


考えていなかった


「・・・でも あいつらしく


ねーんだよな


あれだけ麻美ちゃんが好きだって


言ってたのに・・・


他の女子に愛想振りまいてさ」


もしかして・・・さっきの・・・
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