君を想う
「君も知っているかもしれないけど


あの子は純粋で 優しい子だから・・・


その気持ちを傷付けないように


俺は身を引いたんだ」


それは・・・そうかもしれない


確かに麻美は 純粋で


優しい子だ


「決めるのは・・・麻美だよ


俺達じゃない」


そう言って 兄貴はどこかに


歩いて行った


決めるのは・・・麻美


でも きっと兄貴はあいつの事を


想って身を引いたんだよな?


俺がどうこう言っても


仕方ないんだ


俺にとって 麻美は大切な子だった


可愛くて 純粋で・・・


優しくて・・・すぐに顔赤くなったり


泣いたりして


思い出すだけで 笑ってしまう


悲しい顔とか泣いてる顔は


見たくなかった・・・


「・・・わかんねーよ」


きっと 麻美も今の俺と同じ気持ち


なんだろうな


どうすればいいのか・・・


本当の気持ちに 素直にはなれない
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